創業ストーリー

有田で創業した方へインタビューしました。

実家の窯元から独立し立ち上げた
磁器ブランド 「JICON 磁今」

今村製陶 町屋

今村 肇さん

有田町のメイン通りに趣のある伝統的な建物。ショーウィンドウには季節折々のディスプレイが目を惹き、お店の前には、陶板と木製のフレームで作られたシンプルでお洒落な看板が置かれています。それが「今村製陶」です。

 

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オーナーは、今村 肇(いまむら はじめ)さん。13代続く窯元の次男として生まれ、大学卒業後は多治見の研究所で焼物を学びます。その後有田に帰った今村さんは、実家の窯元で働いていましたが、その時にデザイナーの大治将典氏と出会い、「JICON 磁今」というブランドを立ち上げました。

 

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今村さんは、「磁今」というブランドの確立、自分が描いている焼き物の仕事に対する考え方、生き方を実行する為に独立。「今村製陶」を創業されました。

ブランド名の“磁今”とは、仏教用語の『爾今(じこん)』【今を生きる】という意味に、創業350年の『今村家』が作る『磁器』という意味を重ねて名付けられました。

製作に使用する材料は、熊本県の天草陶石。その中でも、通常の有田焼では使わない、ランクの低い石を活用しています。焼成温度を低く設定する事で将来的な原材料の枯渇と、低火度による焼成で燃料費の削減を図り、環境に配慮したものづくりを実践されています。

今村製陶の製品は、その特性を活かした独特な雰囲気のあるやさしさを持っています。特別な加飾をしないシンプルな器は、料理を選ばず、愛着を持って長くお使いいただけます。

 

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「ブランドを持った上で創業したものの、実際は想像以上に大変でした。家族の協力や、周りのつながりがとても大切であり、不可欠だと実感しました。」今村さんは創業をする事で、周りの人々の大切さを改めて感じたと言います。

「日々挑戦と進化を続けないと、伝統を受け継ぐことも守る事も出来ない」と熱い思いを語ります。

その眼にはしっかりと強い意志が感じられました。今村製陶の今後のものづくりに、乞うご期待です。

 

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今村製陶 町屋

住所:佐賀県有田町岩谷川内2-4-13 [ GoogleMapで見る ]
電話・FAX:0955-43-4363
営業時間:10:00 - 17:00
定休日:不定休
メール:info@jicon.jp
ホームページ:https://www.jicon.jp/